そんな名物料理の浜チャンポンが生まれた背景と、厨房の揺るぎないこだわりについて、ご主人の北村正寿さんに伺った。
「浜チャンポンは50年以上前に親父が考案したものです。地元寿すっつ都の名物を作りたいと、地元の素材を使った魚介ラーメンを考えました」。
寿都の店を皮切りに、札幌にも出店。あまりの人気ぶりから手狭になり現在の場所に移った。それほどの集客力をもつ味の決め手はスープだ。「親父から味を受け継いで一番言われたことはスープの火加減。鶏がら、豚足、昆布、ねぎなど野菜を一昼夜弱火でじっくり、ぐらぐらしないように煮出さないと味が出ない。だから店を休んでもスープの仕込みだけは休めない。家族と遠くに出かけなくてはいけないことがあっても、自分だけは店に戻ってきてスープを作ります」。
精魂込めて作るスープに欠かせないものが「味の素® Ⓢ」だ。「味の素® Ⓢ」は親父の代からずっと使っているから、ないと困る。今の人は「味の素® Ⓢ」の味になれているから。入れるか入れないかは、お客さんがおいしいと思うか思わないかですよ。例えばシンプルにかつお節でとっただしで作ったお味噌汁を、今の人はもの足りないと思う。その味を否定はしないけれど、うちのスープが昆布のだしだけでいいのかっていうと違う。それだけでは味が出ないから「味の素® Ⓢ」も必要。それが合わさって店の味です」
外食向け
【札幌・三八飯店】「味の素® Ⓢ」と「中華味」でこの店だけの、おいしい!を作る
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繁盛店を作るうえで武器になるのが、そこでしか食べられない名物料理。オンリーワンであることで口コミとリピーターの両方が集客できる。その成功例が、浜チャンポン。「三八飯店」の看板メニューだ。店は駅前にあるものの、札幌駅からJR函館本線で5駅も離れ、まわりには学校や住宅があるだけ。商業施設はほとんどないにもかかわらず、昼時には100席近い座席が埋まる繁盛ぶりをみせる。
地元を盛り上げたい!名物料理に「味の素® Ⓢ」
人気の秘密は味とボリューム
浜チャンポンは、味に加えて見た目のインパクトでも客の心をつかんでいる。水産業が盛んな寿都でも、これだけ魚介を贅沢に使うラーメンはお客さんに驚きをもたらした。
「とにかく腹いっぱい食べてほしいという心意気でやっているから、お客さんから「浜チャンポンは儲けがあるの?」と言われますね。でも昔からやっていることだから」。
三八飯店にはもうひとつのウリがある。それが浜チャンポンと並ぶボリュームメニューアンカケ焼そばだ。味のベースは鶏がら、豚骨のだし。ここに「中華味」顆粒を使う。
「アンカケ焼そばには白菜を大量に使います。白菜の状態で味が変わってくるから味をみながら最後に「味の素® Ⓢ」と「中華味」顆粒を入れて調える」。
三八飯店で使う白菜は毎日10箱。土日は15箱を使い切る。要となる白菜だが、冬には仕入れ先を内地に切り替えたり、また、春には白菜の水分が多くなったりするなど、味の差が出る。それを補うために「中華味」顆粒が役に立つ。
「中華味」顆粒を使う前は、いろんなものを入れて味を出していたと思う。「中華味」顆粒はもう店の味になっていて、変えると味が変わっちゃうから使い続けますよ」。
一度食べらたら忘れられない味とボリューム。この2つで三八飯店は今もなおリピーターを増やし続けている。
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