
そんな名物料理の浜チャンポンが生まれた背景と、厨房の揺るぎないこだわりについて、ご主人の北村正寿さんに伺った。
「浜チャンポンは50年以上前に親父が考案したものです。地元寿すっつ都の名物を作りたいと、地元の素材を使った魚介ラーメンを考えました」。
寿都の店を皮切りに、札幌にも出店。あまりの人気ぶりから手狭になり現在の場所に移った。それほどの集客力をもつ味の決め手はスープだ。「親父から味を受け継いで一番言われたことはスープの火加減。鶏がら、豚足、昆布、ねぎなど野菜を一昼夜弱火でじっくり、ぐらぐらしないように煮出さないと味が出ない。だから店を休んでもスープの仕込みだけは休めない。家族と遠くに出かけなくてはいけないことがあっても、自分だけは店に戻ってきてスープを作ります」。
精魂込めて作るスープに欠かせないものが「味の素® Ⓢ」だ。「味の素® Ⓢ」は親父の代からずっと使っているから、ないと困る。今の人は「味の素® Ⓢ」の味になれているから。入れるか入れないかは、お客さんがおいしいと思うか思わないかですよ。例えばシンプルにかつお節でとっただしで作ったお味噌汁を、今の人はもの足りないと思う。その味を否定はしないけれど、うちのスープが昆布のだしだけでいいのかっていうと違う。それだけでは味が出ないから「味の素® Ⓢ」も必要。それが合わさって店の味です」