
――イタリアンでありながら「丸鶏がらスープ」を選んだ理由は?
「丸鶏がらスープ」は味がクリアなんです。野菜のうま味とかは入っているんでしょうけど、ほぼ鶏という味がします。余分なものが入っていない感じです。何か足りなければそこに足すことはできるけど、いらない味が入っているときは引くことができないでしょ。だから使いやすいんです。
――どんな料理に使うのか?
魚系以外なら、けっこう何にでも使いますね。高級店ならフォンドボーや、フュメドポワソン、コンソメなどを作っておいて、それを使い分けて料理しますが、この狭さでは無理。それにフォンドボーなどでは上品な味になりすぎてしまう。やはり食べてすぐに“これうまいね”って、お客さんにとってグッとくる味を作ることが大切。そのためにも「丸鶏がらスープ」を使っています。
――その使い方は?
粉の状態でダイレクトに入れて使います。スープというより調味料のひとつですね。「丸鶏がらスープ」を使うと味のストライクゾーンが広がるんです。例えば、ゴルゴンゾーラのクリームパスタなどは少しの塩加減ですごくしょっぱくなったり、物足りなくなったりします。すごく狭い範囲で味を決めなくてはいけないのですが「丸鶏がらスープ」を入れると、塩味が少しアバウトでもおいしくなります。