株式会社 Thank you 代表。 レストランや食品メーカーでの商品開発などを経て、 メニュー開発、 撮影、 スタイリング、等、 料理教室などの、 食の魅力を発信。
コネクションも広くトップシェフらとの交流も多い。
第 58 次南極観測隊の料理人が腕をふるう、
浅草の観音裏にあるアットホームなビストロ「ODETTER 」。
山川シェフと「旬」と「繁盛」を探る。
岩手・浅草・南極をつなぐ、ODETTER
山川:店名の ODETTER(オデッテ)の意味は?ちょうど、独立された時が、コロナ渦ど真ん中で、最初、どうでしたか?
内村氏:オデッテは、フランス語ではなく、岩手の方言なんです。「おんでって」といって「おいでください」という意味です。岩手県人なので、岩手県のことを忘れないという意味で店名にしたんです。岩手と浅草と南極と、この3つを繋げていければいいかなと。コロナは、あまり気にしてなかったんですよ。いろいろな助成金を使わせていただき、店を作るという意味では、逆にすごくいい時期だった。オープンして、コロナがぶり返すまでは、ずっと満席で、予約もいっぱいだったんです。本当にありがたいな、浅草でやって良かったなぁって思いますね。
写真)内村氏は、フレンチの有名店で修業後、第 58 次日本南極地域観測隊調理担当として勤務。2021 年 11 月、浅草に「ビストロ料理とワインの店 ODETTER(オデッテ)」をオープン
常連さん、地域のみなさんに来てもらいたい/あえて身近な食材を使う
山川:浅草でやってきて、大切に思っていること、食材や材料で、お客様に対して意識していることは、ありますか?
内村氏:喜んでもらいたいという気持ちは、南極から帰ってきてさらに強まりました。南極の過酷な中で食事を作って、帰ってきてコックコートにみんなからのありがとうをもらった時は嬉しかったですね。やっぱり喜んでもらいたいし、喜んでもらえたことが料理人として一番うれしい。人に喜んでもらうのが商売ということを、南極や、ここ浅草で、経験させてもらった。僕は、常連さんだけでなく、地域のみなさんに来ていただきたい。市場に行って魚を買うとか、今は、あえてしてないんですよ。家庭で作ると考えた時、みんなも買えて、手に入りやすい食材をスーパーで購入しています。だけど味は、やっぱりプロというか僕が作る味なので、違うよねって、会話も生まれますし。
写真)第 58 次日本南極地域観測隊の隊員の思いが詰まったメッセージ入り、コックコートをバックに
味のベースを支えるフュメがキー
山川:旬の食材を使って、1 皿お作り頂きたいのですが、11 月の旬の食材は、ほたてです。作ってもらっている時、フュメがキーと。
内村氏:久々に市場行きました笑。淡白な食材なので、ほたてを引き立てつつ、何を加えるかが、難しい食材ですね。今日のほたて料理には、昨日捌いた魚の骨を取っておいて、フュメを朝から取りました。食べてみて、魚のだしが入っていると感じないと思うんですけど、入っているのと、いないのとでは、味が違うんですよ。影の味を支えてるのは、フォン、フュメ、ブイヨンなので、意識します。秋は、朝晩の寒暖差が大きくなり温かいものが食べたくなるので、クリーム系でやわらかい味にしました。ほたてのやわらかさにカリっと焼いたチーズで、食感を変えています。あとは、じゃがいもを衣にして揚げたものや、さっぱり系でトマトを使って、火を入れて冷やしたほたてと合わせた冷製とか。何をプラスするかによって、ほたてが全然違う方向に活きていくので、そういう意味では面白い食材です。
写真)ほたてのポワレ セップ茸のブイヨンカプチーノ仕立て/やさしい味わいの泡ソースにカリっと焼きチーズがアクセント
調味料は、足りない部分を補い、作業時間を短縮できる
山川:旬や食材で意識していること、新しい食材や調味料などの情報はどうされていますか?
内村氏:地方にも行って、色々なものを食べたり、ワインの勉強をしています。料理人のYouTubeを見たりもします。同じ料理を作るのでも、入り方が違っているので、僕だったらどうしようかなと考えます。調味料は、時短ができて、精度の良いものがあれば使いたい。基本のだしをしっかり取って、味の足りない部分に使います。そこに何をプラスするのか。香りが足りないのか、塩が足りないのか、深みが足りなければ、詰める作業をしたり、必ず手を加えています。フュメは、詰めないと味がでないので、そこにフィッシュブイヨンを入れることでいっぱい取れるし、詰める作業時間を短縮するという部分では、役に立つと思います。スペシャルチキンブイヨンは、カレー、シチューのような、うま味がひと口目から前面に出ていいものには、惜しみなく入れます。
写真)居心地の良い店内で、自家製パテなど、アラカルトやコースが楽しめます
テーマは 「ほたての食感とうま味を楽しむ」
ほたての昆布〆 根菜のトマトソース
昆布〆ほたての食感にさっぱりトマトソースを添えて
「ほんだし® 」こんぶだしをふり、即席昆布〆でうま味凝縮
材料(一皿分)
ほたて貝柱 3個(約55g)
「ほんだし®」こんぶだし 0.5g
A)---------------------------
大根(5㎜角切り・ゆで)50g
かぶ(5㎜角切り・ゆで)50g
にんじん(5㎜角切り・ゆで)30g
--------------------------------
B)---------------------------
トマトソース 70g
「瀬戸のほんじお」 2g
すだちの絞り汁 2g
オリーブオイル 20g
--------------------------------
作り方
① ほたてに「ほんだし®」こんぶだしをふり、冷蔵庫で休ませる。
② ボウルにBを入れてよく混ぜ、Aを加えて和える。
③ 器に①、②を盛り付ける。
ほたてのカリカリ揚げ きのこクリーム
カリっと衣に半生ほたての食感が楽しい揚げ物
「クノール® スペシャルフィッシュブイヨン」でコク付け
材料(一皿分)
ほたて貝柱 3個(約55g)
A)---------------------------
じゃがいも(せん切り) 80g
卵白 1個分
片栗粉 25g
「瀬戸のほんじお」 1g/こしょう 0.2g
--------------------------------
B)---------------------------
マッシュルーム(角切り) 20g
しいたけ(角切り) 20g
--------------------------------
「クノール® スペシャルフィッシュブイヨン」 2g
C)---------------------------
「クノール® クイックサーブスープ」きのこポタージュ 5g
水 220g
--------------------------------
オリーブオイル 30g
作り方
① ボウルにAを加え混ぜ合わせる。
② 鍋にオリーブオイルを半量ひき、Bを炒め、「クノール® スペシャルフィッシュブイヨン」で下味をし、Cを加えてよく混ぜ沸かす。
③ フライパンに残りのオリーブオイルをひき、ほたてに①をまぶし、カリッと焼き上げる。
④ 器に②をひき、③を盛りつける。
ほたてのサラダ オレンジとブルーチーズ
クセのあるチーズと爽やかなオレンジを組み合わせたごちそうサラダ
「コクのチカラ®」干し貝柱で素材と一体感を出す
材料(一皿分)
ほたて貝柱 3個(約55g)
A)---------------------------
酒 100g
「ほんだし® 」こんぶだし 15g
--------------------------------
B)---------------------------
きゃべつ(ざく切り・ゆで) 35g
パプリカ赤・黄(スライス) 各5g
オレンジ(むき) 40g
ブルーチーズ 20g
--------------------------------
C)---------------------------
「セミセパ®」レモンドレッシング
「コクのチカラ®」干し貝柱のコク
--------------------------------
サラダ油 15g
- 作り方
① Aをよく混ぜ、スプレー容器に入れる。
② ほたてに①をかける。
③ フライパンにサラダ油をひき、②をソテーする。
④ 器にB、③を盛り付け、合わせたCをかける。
もっと見たい方に。ほたてのメニューが満載!
-
ホタテ炒め
参考原価(1人前) 会員限定
-
帆立貝のクリームパスタ
参考原価(1人前) 会員限定
-
ほたてのソテー トマトソース
参考原価(1人前) 会員限定
-
帆立と牡蠣のオーブン焼き、地中海ソース添え
参考原価(1人前) 会員限定