山川:創業何年になりますか?店名の由来やこだわりなどを教えてください。
吉村氏:2020年の12月にオープンしました。「吉春」が中国語で縁起のいい漢字なんです。加えて、実は自分の苗字の「吉村」と「吉春」が中国語で同じ読み方なので、苗字と組み合わせた店名にもなっています。弟とお店をやっていて、餃子は毎日皮から手作りしています。肉と野菜のバランス、皮と餡のバランス、また餡も素材によって変えて、水餃子と焼き餃子を作っています。お店では作りたて、ゆでたて、焼きたての餃子をお出ししています。吉春餃子はお客様からのご要望でテイクアウト用の冷凍生餃子の通販もしています。餃子は調布市のふるさと納税の返礼品にもなっていまして、より多くのお客様に召し上がっていただければと思っています。
写真)もちもちでつるとした食感の水餃子
山川:食材などの情報はどこから得ていますか?調味料はどんなものをお使いですか?
吉村氏:知り合いの料理人の方から情報を聞いたりしています。フレンチや焼き鳥、中国料理など、いろいろなお店に食べに行くのが好きで、勉強になります。食材は国産の豚肉や野菜を使用していますが、調味料は中国からのものが多いですね。ラー油にもこだわりがありまして、オリジナルの配合で手作りしています。一品料理のよだれ鶏の特製だれは自家製のラー油をベースに作っています。干豆腐糸の和え物にも自家製のラー油を使っています。以前ランチをしていた頃は麻婆豆腐を出していて、豆板醤をたくさん使っていました。味の素さんの豆板醤も使ってみたいと思います。
写真)中国の東北地方吉林省長春市出身の吉村氏は、ホテルでの調理経験を積んだ麺点師/自家製のラー油