洋風だしをベースにしたメニューを開発する際に、まず問題になるのがだし作りの手間と時間だ。
手作りのフォンやブイヨンを常備する高級店を除けば、「クノール® チキンコンソメ」のような調味料類は頼りになる存在と言えるだろう。
調味料の利用に際して両氏ともそろって指摘するのが、こうした製品がすでに家庭ではなじみの味となっており、お客側には抵抗はないという点だ。高客単価の有名料理店でも、味の決め手としてこうした調味料を利用している例は多い。まして、シビアな価格の競争を繰り広げる業態では、だし取りの人件費まで含めたコスト・パフォーマンスを考えれば、調味料は不可欠の存在だろう。味とコストのまさに「縁の下の力持ち」として、効果的に使っていきたい。