山川:店名の由来をお聞かせください。コロナ渦で客層など変わったことはありますか?
高梨氏:クロープは囲む、クルアは台所。台所を囲むという2つが合わさった言葉で、タイ語で家族という意味です。その言葉がアットホームな感じですごくいいなと。浅草一丁目は世界情勢が変わるたびに、お客さんも変わってきて、完全にインバウンド、観光客向けの街になっちゃいましたね。だんだん自分の中で思っていた浅草と変わってきているのがわかったので、それに合わせるよりは、自分のやりたいことをできるところに移った方がいいかなと。いろいろな方に気軽に来てもらいたいので、産地から野菜を取り寄せてお店でマルシェをしたり、その野菜を使って惣菜を作ったり、うちのマダムがソムリエなので、ワインに合わせたエスニック料理でカジュアルなワイン会をしたり、テイクアウトや店内飲食はもちろんいろいろなことをしていきたい。今は、時代が違う。カフェみたいなイメージで、キッチンも耐火ボードでキッチンキッチンしていない。ゆっくりと、自分の目指すお店のスタイルを築けていけたらいいなと思っています。
写真)新しくなったクロープクルア/明るくカフェのような寛げるアットホームな店内