
山川:店名のスクレサレの由来をお聞かせください。奥様とお二人で切り盛りされて何年目になりますか?
中西氏:店名をいろいろ考えている時に妻の知り合いのフランス人に教えてもらった、フランスの現代作家ミシェル・トゥルニエの「オリエントの星の物語」という本にある造語で、甘じょっぱいという意味なんです。僕らが始めたころは、あまりスクレ・サレという言葉は、浸透していなかった。「スクレ・スクレ 甘い・甘い」よりも、「スクレ・サレ 塩がちょっと入った甘じょっぱい」方が、より甘さが引き立つじゃないですか。人生も甘じょっぱいよねって。それで短くて良い名前だなと名付けました。荒木町で1998 年にオープンして、こちらに移って足掛けで24 年。荒木町は、スタッフ5、6人でやっていたのですが、もう50 過ぎたら二人でゆっくりやろうかと話していたのでいいタイミングかなと、こちらの新宿御苑に移ってカウンターと真ん中にテーブルを置いた形の店にしました。
写真)店名の由来となった本「オリエントの星の物語」